「遺伝だから仕方ない」というのは本当?子どもの近視がすすむ環境要因とその環境を整える方法


「私も目が悪いから、この子が近視になるのも遺伝だから仕方ないのかな」

お子様の視力が下がってきたとき、ご自身を責めたり、「遺伝だからあきらめるしかない」と思ったりしていませんか?

実は近年の眼科学界では、「近視の原因は遺伝だけでなく、環境要因が極めて大きく影響している」ということが最新の研究で次々と明らかになってきています。

今回は、子どもの近視が進む「本当の原因」と、ご家庭でできる予防策についてわかりやすくお伝えします。

1. 近視は「遺伝」+「環境」の掛け算で決まる

まず、近視になりやすい体質に遺伝が関係しているのは事実です。両親ともに近視の場合、子どもが近視になるリスクは高くなると言われています。

しかし、医学の世界では近視は「多因子疾患(多くの要因が重なって起こるもの)」と位置づけられています。

遺伝という「火種」があったとしても、そこにスマホ、タブレット、長時間の学習、外遊び不足といった「環境」という油が注がれない限り、激しい炎(=急激な近視の進行)にはなりません。

実際に、昭和の時代と比べて現代の子どもの近視率は爆発的に増えています。遺伝子がたった数十年でガラリと変わることはありませんから、今の子どもたちの視力低下は「生活環境の変化」が主な原因であることは明らかなのです。

2. なぜ現代っ子の目は悪くなりやすいのか?(2つの環境要因)

最新の眼科学研究で、近視を進行させる最大の敵として挙げられているのが以下の2点です。

① 「近接作業(近くを見続けること)」の増加

目の中の筋肉(毛様体筋)は、遠くを見ているときにリラックスし、近くを見ているときにギュッと緊張します。

スマホやタブレット、読書などを30cm未満の近い距離で30分以上続けることが、目の奥行き(眼軸)を伸ばす引き金になってしまうことが分かっています。

② 「屋外活動(太陽光に当たること)」の不足

近年の研究(慶應義塾大学などの研究チーム)で、「太陽光に含まれるバイオレットライトという光が、眼球が後ろに伸びるのを抑える」という画期的な発見がありました。

室内でゲームや勉強ばかりして外で遊ぶ時間が減ってしまうと、この「バイオレットライト」を受ける機会が失われてしまうのです。

【家庭でできる対策を先に知りたい方へ】

近視は遺伝だけでなく、毎日の見方や生活環境の影響も受けます。

「まず家でできることから始めたい」という方は、姿勢・照明・学習環境の整え方をまとめたこちらの記事も参考にしてください。

→子どもの視力低下が心配…。家庭でできる目を守る生活習慣【姿勢・照明・環境編】

3. 「遺伝だから」とあきらめなくて大丈夫!

「親が近視だから」といってあきらめる必要は全くありません。むしろ、遺伝的なリスクがあるお子様ほど、環境を整えてあげることで近視の進行を大幅に遅らせることができるのです。

科学的に根拠のある「子どもの目を守る環境づくり」を3つご紹介します。

① 1日2時間の「外遊び」を目指す

スポーツでなくても、通学や公園遊び、散歩など、屋外で太陽の光(自然光)を浴びる時間を1日通算2時間程度確保することが、日本近視学会でも推奨されています。

② 「目と物の距離」を30cm以上離す

本を読むとき、ゲームをするとき、タブレット学習をするときは、約30cmを目安に距離を保つよう声をかけてあげましょう。姿勢を良くすることもセットで意識させると効果的です。

③ 定期的に「目の筋肉」を休ませる・ほぐす

集中すると時間を忘れてしまいがちです。「30分に1回は休憩する」「遠くを眺める」といったルールを作り、日常的に目のコリを溜め込まない習慣を作りましょう。

【こんな不安がある方は、よくある質問もご覧下さい】

☑ 何歳くらいから相談できるのか

☑ どのくらいの期間がかかるのか

☑ 眼科の目薬と併用できるのか

☑ 痛みや副作用が心配

→ よくある質問を見る

まとめ:環境を変えれば、お子様の目の未来も変わる

「遺伝だから仕方ない」とあきらめる必要は一切ありません。適切な環境づくりと、日頃のちょっとしたアイケア習慣の積み重ねが、お子様の将来の視力を大きく左右します。

【家庭での対策だけでよいか迷ったら、まずは状態を確認しませんか?】

遺伝的な傾向があっても、実際にどの程度影響しているか、生活環境の見直しでどこまで取り組めそうかは、お子様ごとに異なります。

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まずはご家庭でできる環境作りから始めることが大切です。

その上で、「すでに見えづらさが進んでいそう」「家庭での工夫だけでよいか判断が難しい」という場合は、専門家に状態を確認してもらう選択技もあります。

遺伝を理由に諦めず、今できる最善の環境ケアを一緒に始めてみませんか?

投稿者プロフィール

MIWAKO TAKU
MIWAKO TAKU
視力回復指導歴10年 延べ1200名の視力回復・維持をサポート。

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